校友トピックス

ウクライナ人留学生とゼミ仲間がウクライナの魅力を発信|武蔵野大学の今

「ひまわり」に平和への願いを込めて

リリアさん(左から二番目)とゼミ仲間 リリアさん(左から二番目)とゼミ仲間

ロシアによるウクライナ侵攻前、私たちはウクライナのことをどれだけ知っていたでしょうか。

旅行が好きな人は彼の地を訪れ、歴史的建造物や美しい街並みの思い出があるかもしれません。スポーツが好きな人は格闘技やサッカー選手、オリンピアンなどを通じて、彼の地に親しみを抱いていたでしょう。しかし、多くの人はウクライナの場所すら知らなかったと思います。

2022年9月、本学はウクライナ人のリリア モルスカさんを避難民学生として受け入れました。その後リリアさんは本学のランゲージセンターで日本語を学ぶ傍ら、学習会で交流していた日本人学生3人と共に、ウクライナを紹介するパンフレットの制作を始めました。そして2023年2月に、ウクライナに関するミニガイドブック『соняшник(ソーニャシニク)』(ウクライナ語でひまわりの意味)が完成しました。この取り組みはテレビや雑誌でも多数取り上げられました。先月放映されたテレビ番組をご覧になった方もいると思います。

ひまわりはウクライナの国花であると共に、戦争で引き裂かれた男女の悲恋を描いたイタリア映画『ひまわり』をきっかけに、平和の象徴として知られています。このことからパンフレットのタイトルには、少しでも早く平和な日々が訪れるようにという願いが込められています。

パンフレットの制作風景 パンフレットの制作風景

「もっと多くの人にウクライナについて知ってほしい」「ウクライナについて興味・関心を持ってほしい」「ウクライナについて知ったことを形にして残したい」。4人の思いとウクライナの魅力が詰まったパンフレットはWEB公開しています。ウクライナの基本情報や言葉、伝統料理、文化等を中心に、ウクライナ語・英語・日本語の3カ国語で掲載しています。

ウクライナ ミニガイド『соняшник(ソーニャシニク)』

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1年が経過しました。いまだ停戦の見通しは立たず、現地では激しい戦闘が続いています。そんな母国から国外へ逃れた人々が、受け入れ先でそれぞれの道を模索する一方、ひたむきな彼らを支える人々がいます。

リリアさんは大学院に進学し、仲間の日本人学生はこの春本学を卒業して未来へと羽ばたきました。このパンフレットを通じてみなさんがウクライナのことを知り、いつか平和になったウクライナを訪れることがあったとしたら、きっと彼らの励みになると思います。この機会にぜひご覧ください。

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