校友トピックス

秋深まる武蔵野|武蔵野・有明キャンパス歳時記

実りの秋、定番と新定番

緊急事態宣言解除以降、徐々に学生の姿が増えて活気を取り戻した武蔵野キャンパス。季節外れの夏日から一変、一気に秋が深まり、図書館前の「イチョウ並木」は銀杏拾いのシーズンを迎えました。葉っぱが青いうちから、周囲の通路や生垣にたくさんの銀杏が落ちているのを見かけます。

この時期、イチョウ以外にも実をつける樹木があります。4号館前の薬用植物園にある大きく色鮮やかな葉の「芭蕉」が、小ぶりのバナナのような果実を実らせています。英語名で「ジャパニーズ・バナナ」と呼ばれる芭蕉ですが、果実は種が多く渋味があるため、残念ながら食用に向いているとは言えないようです。芭蕉といえば、松尾芭蕉の俳号の由来のひとつに、門徒から贈られてのちに庵の名物となった芭蕉にあやかったという説があります。

一方、紅雲台や北門の聖語板の脇を見上げると、葉が落ちた柿の木が色づいた実をぶら下げています。聞くところによると、これらは渋柿でそのまま食べることができません。また、紅雲台の柿の木のそばにある「酔芙蓉」の開花は例年よりもやや遅く、10月初旬から花を咲かせ続けています。花の色が変わる様子が酒に酔う姿に例えられる酔芙蓉は、朝に白い花を咲かせ昼過ぎには薄紅色へ、夕方には紅色になりしぼんでしまう一日花です。

ちなみに、武蔵野キャンパスや通学路のあちらこちらに、「金木犀」の木が植えられているのをご存じでしょうか。例年は10月頃の開花となりますが、今年は9月中旬と10月初旬の2度にわたって、一斉にオレンジ色の小さな花を咲かせました。ほぼ同時期に開花する理由は、日本の金木犀は雄株だけで挿木で増やされ、同じ遺伝子を持っているからと言われています。

さらに秋が深まって冬の気配を感じる頃になると、武蔵野キャンパスを取り囲む木々の紅葉が始まります。今年は秋になっても暑い日が続いたため、イチョウ並木が黄色く色づき、黄金色の道ができるのはまだ少し先になりそうです。

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