校友トピックス

令和8年7月の聖語

静謐の聖語板に見出してきたこと

有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。

7月の聖語

「やさしいまなざしと穏やかな表情
思いやりのある言葉と丁寧な態度 そして愛情のこもった心
こころがけていますか」

日本中がサッカーワールドカップで大盛り上がりですね。選手たちの活躍もさることながら、今大きな話題となっているのが、日本代表サポーターによる試合後の「ゴミ拾い」です。

サポーターだけではありません。激闘を終えた日本選手団のロッカールームも、使ったタオルがきちんと畳まれ、開催国の言葉で「本当にありがとう!」のメッセージが残されていました。

今月の聖語は、仏教の教えである「無財むざい七施しちせ」を分かりやすくかみ砕いたものです。「無財の七施」とは、お金や特別な財産がなくても、身の回りの心がけ次第で誰でもすぐにできる7つのほどこし(親切)のこと。他者を幸せにすると同時に自分自身の徳を積む行為とされています。

【無財の七施】

(1) 眼施げんせ (あたたかいまなざし)
(2) 和顔悦色施わげんえつじきせ (にこやかな表情)
(3) 言辞施ごんじせ (やさしい言葉)
(4) 身施しんせ (精一杯のおこない)
(5) 心施しんせ (慈しみ深いこころ)
(6) 床座施しょうざせ (人にあたたかい席を)
(7) 房舎施ぼうしゃせ (気持ちよく迎えるこころがけ)

SNSでも「メキシコの滞在先のホテルで『おぉ、お前は日本人か!ゴミ拾いのやつ見たぞ!すげえなお前ら。アメリカでもバズってるぞ。マジでリスペクトだぜ!』とアメリカ人に熱を込めて声を掛けられた。」というような、ゴミ拾いの様子が称賛されていることを伝えるポストが多く見られました。

試合後のゴミ拾いは日本のみならず、今や各国のサポーターにまで広がりをみせているとのこと。今回の日本選手団とサポーターの行いは、まさに無財の七施そのものなのではないでしょうか。自身の施しが他者の幸せを生み、他者の施しへと繋がって、最終的には自身の幸せとなって返ってくる…これはまさに幸せの無限ループです!

ゴミ拾いという「行動」をおこすのはなかなかハードルが高いかもしれません。でも「やさしいまなざしと穏やかな表情」を意識することは今すぐにもできそうです。 おとぎ話の「わらしべ長者」のように、はじまりは小さなきっかけでも、巡り巡って気付けば大きな幸せ無限ループを生み出していた――なんてことも、もしかしたらあるかもしれませんよ。

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