校友トピックス

令和3年度入試 オープンキャンパスに見られる対応と工夫①

高校生・受験生との接点 新型コロナウイルス対策によるオープンキャンパスの様変わり

オープンキャンパス2020 オープンキャンパス2020

新型コロナウイルスによる景気後退が予測され、首都圏以外からの志願者の減少、人の移動の制限、さらに令和3年度入試はセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」の初年度にあたり、大学にも受験生にとっても、先の見通せない不安が多く残ります。

そして、新型コロナ感染予防のため、本学でも高校生や受験生、保護者と直接接触できるオープンキャンパス(以下OC)で対面による開催は全て中止とし、Web参加(オンラインによるOC)になりました。

その結果、今まで高校生、受験生たちが在学生たちの学びや学生生活の模様を直接聞き、キャンパスや教室に触れ、自身の志望校選びに役立ててきた流れが大きく変わりました。まさに全国一斉の入試制度改革初年度にも関わらず、異例の令和3年度入試になりました。

今回は2回にわたり、令和3年度入試におけるWeb版OCに見られる対応と工夫について報告します。

新型コロナウィルス対策による影響で、高校の教員向けの研究会や大学の説明会が開催できず、高校教員、高校生にとって大学入学者選抜に関する情報が少ない上に、夏休みまで休校が続いたので、高校は進路指導ができていない状況でした。さらに、大学志願者数は今年度より約3万人減少(志願者数約62万人前後)すると予測されています。

そんな中オンラインによるOCは、受験生・高校生にとって貴重な接点になったはず。今回は、大学入試センター事務課(飯山課長・小野田あすかさん・佐々木彩さん)への取材から、その対応と創意工夫ぶりを取材しています。

Q&A

  • ① 大学入試共通テストなど、大学入試全体の動向について教えてください。

    令和3年度入試は、センター試験に代わる大学入学共通テストの初年度。本学はこれまでの入学者選抜制度を大きくは変えず、出来る限り受験生が混乱しないよう工夫しました。10・12・3月に行う総合型選抜型入試は、面接に加え口頭試問を実施します。

    大学入学共通テストの得点を利用する「共通テスト利用選抜」では、しっかりと学習成果を見極めるために、必要とされる科目数を増やすなどの変更も行っています。本学の入試制度の方向性、具体的な変更点などを、オンラインによるOCでしっかり理解いただく必要がありました。

  • ② 新型コロナウイルスの影響の下、どのようなコミュニケーションを行ってきましたか?

    考えたことは、受験生や高校生に会えない事をいかに逆手に取るか。

    今回はなかなか受験生も動けず、高校でも模擬試験も未実施で、大学への資料請求も昨年より少ない状況でした。

    そんな状況下で、大学からのアプローチを増やして本学を理解していただこうと、ダイレクトメールを送付したり、リスティング広告や受験情報WEBの情報発信を行いました。

  • ③ 現在までの本学の志望者動向は?令和3年度入試をどのように分析していますか?

    先の9月に実施された受験生向けの模擬試験では、志望者は昨年同時期と比べ、少し減少傾向にあります。全国的な傾向と同様ですが、薬学部がやや不人気傾向にあります。

    一方で、本学は令和3年度には「アントレプレナーシップ学部」を新たに開設(4月)し、また社会から注目されている「データサイエンス学部」にも、受験生は強い関心を寄せてくれています。

    12学部20学科の総合大学になったいま、新設間もない歴史の新しい学部の志望者動向に、我々も注目しています。

  • ④ オンラインOCの準備段階で苦労した点は何ですか?

    対面による開催が全て中止となり、WEB参加(オンラインによるOC)になった時点で、現場は前年の経験が生かされず、リスクを考えながらの学内調整が一気に増え、当初は苦労ばかり、調整ばかりの日々でした。

    特に春先から教職員がテレワーク勤務となりキャンパスで話し合いが出来ない中、6月21日に予定していたOCが対面で出来ないことを学内に伝えました。

    WEBでは学科説明、個別相談によるコミュニケーションが難しいといった先生方の戸惑いの声に、一つひとつ丁寧に説得するなど、情報提供の運営方法と情報の質をいかに担保するか、苦労が絶えませんでした。

    今でこそ本学教職員に広く浸透した「Zoom」(パソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するためのアプリ)も、今年度初期はZoomの使い方を記載したマニュアル準備からのスタートでした。

    そして、他大学の多くはOCの学科情報の提供も録画配信で済ませるところ、本学では学科説明会の生配信に拘り、そのリアル、臨場感を受験生、高校生に伝えようと工夫しました。

担当者である、小野田さん、佐々木さんの積み重ねた頑張りにより6月からスタートした異例のOC。教職員、受験生、高校生側それぞれに心の準備のなかった新しいオープンキャンパス。

次回は、さらに課題を乗り越えたOC運営の工夫を報告します。

出典:オンラインOCの説明用資料

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