校友トピックス

令和6年5月の聖語

静謐の聖語板に見出してきたこと

有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。

5月の聖語

「重いものを持つときは軽いものを持つ気持ちで
軽いものを持つときは重いものを持つ気持ちで」

千利休(意訳)

この聖語にピンときた方、茶道のご経験がおありでは?
これは千利休が茶道の精神や作法の心得をわかりやすく和歌の形でまとめた「利休百首」からの一句です。

茶道で扱う道具の中には水指や茶杓があります。
水が入った重い水指を重い様子で扱わないように。逆に軽い茶杓は丁寧に扱いなさいという教えだそうです。そうすることで所作がより美しく見えるとのこと。

この教え、茶道に限らず日常の生活においても大事だな、と感じます。

例えば仕事の場面を想像してみてください。
重要なプロジェクト会議でみんなが眉間に皺を寄せていたら、場の空気も重々しいものになりますよね。少しユーモアを交えた軽やかな雰囲気ならば、名案も生まれやすいというものです。
逆に毎日こなさなければならない細かなルーチン業務は、丁寧さを欠くとミスが発生しそれが大事故へとつながります。

会話1つとっても同じことが言えるのでは?
難しい事を難解な単語を並べ立てて説明したところで、何を言っているのかまるで伝わりません。誰でも理解できるような平易な言い回しをすることが大切です。
逆に「言わなくてもわかるでしょう?」という事こそ蔑ろにせず丁寧に説明する事で行き違いを防ぐことができるのではないでしょうか。

重いものは軽く、軽いものは重く。
どの場面でもこの気持ちを忘れることなく、日々を過ごしていけたらと思います。

千利休(せんの りきゅう)
1522~1591。和泉国・堺の商家の生まれ。
戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人、商人。わび茶の完成者。千家流の開祖。
茶会と点前(てまえ)形式の完成、独創的な茶室と道具の創造、茶道の精神性の深化という面で現代の茶道の型を定立させ、茶道を民衆の生活のなかに根づかせた。織田信長に仕え豊臣秀吉に重用された。

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