校友トピックス

令和6年2月の聖語

静謐の聖語板に見出してきたこと

有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。

2月の聖語

にちにちこれこうにち 今日一日があなたにとってかけがえのない最高の一日である」
2月の聖語板 2月の聖語板

大学の門をくぐる時にこんな言葉を目にしたら、「今日も一日がんばろう」という気持ちになりませんか。

この聖語版が掲げられた2月は入試シーズン真っ只中。大学を訪れた受験生へのささやかなエールになったでしょうか。2月下旬、武蔵野キャンパス北門の聖語版はそばに佇む梅の木の清楚な花に彩られています。

さて、「日日是好日」と聞いて、森下典子氏の人気エッセイ『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』を思い浮かべる人が多いと思います。2018年の映画化をきっかけにベストセラーとなり、続編も刊行されています。茶道に縁がない人でも、五感を通じて季節の移ろいを味わう茶道の奥深さに感銘を受けたのではないでしょうか。

「日日是好日」は禅語のひとつで、唐代に活躍した禅僧・うんもんぶんえんの言葉と言われています。日本の禅に大きな影響を与えてきた宋代の禅教本『碧巌録』を訳した『仏教の聖典 碧巌録』には以下のように記されています。

本則 挙す、雲門うんもん垂語すいごして云く、十五日已前いぜんは汝に問わず、十五日已後一句をち来れ。みづから代つて云く、日々是れ好日。

(中略)

十五日已前は問わない、十五日已後の一句を云つて見よ。これまではしばらく置くが悟つた後の境地は如何との問に答えるものがなかつたので、自から云く、「毎日毎日よい日ばかりだ」と前後、始終にとどこおるものは吉凶きっきょう、朔晦の喜憂あり、前後の截断して毎日これ好日。昨日は恁麼今日は不恁麼か、自分で売つて自分で買つたもの、得もなければ失もない。圜悟評してわずかに道理をせばきょうぜんに落つと。

興味のある方は関連書籍を紐解いてみてはいかがでしょう。みなさんにとって「かけがえのない最高の一日」はどんな日ですか?

<参考文献>
増永霊鳳(1960年)『仏教の聖典 碧巌録』、宝文館、pp19-20

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