教師に限らず「人を育てる人」におすすめ
みなさんは学生時代を思い出してみて、忘れられない恩師がいますか? あるいは子育てをしている中で、我が子の人生を変えるような担任の先生との出会いはありますか?
教師を目指すきっかけとして、尊敬する教師に出会ったことをあげる人は少なくないと思います。今回のイドバタコウギのゲストもそのひとり。これまで中学校教員、学年主任、そして校長先生を歴任し、現在は武蔵野大学文学部特任教授を務めている渡辺幸之助先生です。番組では渡辺先生の授業を受けたことがあるパーソナリティの2人が、教師を目指す人ならぜひ聞いてみたい質問を次々と投げかけていきます。
前半は「渡辺先生の教員人生を振り返る」と題して、教師を目指したきっかけや最初に直面した困難などについて深掘りしていきます。渡辺先生が教師を目指したきっかけは、小学3年生の時の担任の先生との出会いでした。その先生に出会った途端に、クラスの様子も行動も一変したと言います。
ベテラン教師かと思いきや若い先生で、とにかく共に遊んでくれて「一人ひとりのいいところを、もう本当に30人一人ひとりのいいところを見出してくれる、そんな感じだったかな」と渡辺先生は振り返っています。新しい職場に不安を感じている新米教師の人には、励みになるエピソードではないでしょうか。
一方、教員になって最初に当たった壁についての質問に、渡辺先生は当時の子どもたちが書いた41年前の班ノートを取り出しました。ノートに赤字で綴られた「あんたは先生として最低だよ」という言葉。このような全否定の言葉を突きつけられたらどうすればよいか、すぐに答えを出せる人は多くないでしょう。どのようにして困難を乗り越えたのか、渡辺先生の答えにヒントが隠されているかもしれません。
他にもなぜ国語科の教師になったのか、初年度に着任した学校やクラスについて、学年主任となった経緯や生徒との関わり方への変化、大変なときに支えてくれた存在、キャリアを重ねるなかでどのような変化があったのか、大学で教えることになったきっかけなど、勝負質問満載です。
さらに後半では、学校や教育についてパーソナリティが思う問題を渡辺先生と考えていきます。学生のリアルな声をとらえることで、教育の未来を考える上で重要な事柄となるはずです。番組の中でさまざまな気づきが得られると思いますので、ぜひ見てみてください。教師に限らず「人を育てる人」におすすめです。
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