育てられる立場から未来を支える立場へ
令和8年3月12日(木)、有明コロシアムにて令和7年度武蔵野大学卒業式・武蔵野大学大学院 学位記授与式が執り行われました。
この日はまだ少し肌寒さが残るものの、空は雲ひとつない快晴。会場前の広場では、袴姿やスーツ、民族衣装など色とりどりの装いに身を包んだ卒業生たちが、あちこちで記念撮影を楽しんでいました。
卒業生・保護者の方々・教員・本法人関係者が入場を終えた午後12時30分、仏前荘厳がはじまると、会場は一気に厳かな空気に包まれました。入学当初は戸惑いを見せていた合掌・礼拝も、いつの間にか彼らの日常となっていたようで、手を合わせ念仏をとなえて礼をする姿はすっかりさまになっています。
真宗宗歌、四弘誓願、三帰依文、念仏、合掌・礼拝の後は、卒業証書・学位記、および各賞が授与されました。その後小西聖子学長より、ご自身の専門である心理学の視点から式辞が述べられました。
「卒業は完成ではありません。未完成であることを引き受け、新たな問いの中へ進む出発です。レジリエント※であり、現実に向き合う勇気と能力を備え、他者と協働しながら問い続ける人として、それぞれの道を歩んでください」
※レジリエントとは心理学において、困難や逆境に直面してもそれを乗り越え、適応的な状態を保ち続けることができる状態(参考:村木良孝|レジリエンスの統合的理解に向けて|東京大学学術機関リポジトリ)
続いて釈徹宗総長からは
「人生を歩んでいく上で、つまづいたり壁にあたったりした時は皆さんが学んだ専門分野の方法論、物を考える手順、物事をすすめていく順序、『基本のフォーム』に立ち返って頂きたいと思います」ということ、また、「折に触れて本学の教育の指針である『四弘誓願』に思いを馳せてほしい」と祝辞が述べられました。
式辞を述べる小西聖子学長
祝辞を述べる釈撤宗総長
四弘誓願に説かれる「利他の教え、慈悲の実践」「自分の都合ときちんと向き合い続けること」「生涯学び続けること」「道を歩み続けること」は、小西学長の式辞にも通じるものでした。これらが、AIの急速な進展や雇用構造の変化など、形を変え続ける社会に対応していくための根源的な力となることを、列席者はあらためて心に刻んだのではないでしょうか。
卒業生を代表し、教育学部 幼児教育学科 松井李里花さんが謝辞で「私たちはこれから育てられる立場から子どもたちの未来を支える立場へと歩み出します」と述べたように、卒業生の立場も「育てられる」から「支える」に大きく変化します。
今後、困難に道を阻まれることもきっとあるでしょう。しかし、本学で学んだ専門知識や思考の方法、そして「問い続ける姿勢」は、そうした局面においても皆さんを支える確かな道標となるはずです。
改めまして。ご卒業おめでとうございます!
皆さんの歩む道のりが希望と実りに満ちたものとなることを、教職員一同心よりお念じ申し上げます。
小西聖子学長による式辞全文はこちらから











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